ゴミを出さないゼロウェイストな生活スタイルを目指す

ゴミを出さないゼロウェイストな生活

ゼロ・ウェイストとは?ごみを出さない工夫で地球のためにできること

地球温暖化問題が深刻化するなか、ゼロ・ウェイストという考え方が、最近注目を集めています。言葉の通り、ごみを限りなくゼロに近づけるライフスタイルですが、すぐには無理でも、少しずつゴミを減らしていくことは可能なはずです。

ゼロ・ウェイストとは?

ゼロ・ウェイストとは、無駄や浪費、ごみをなくすという意味です。出てきた廃棄物をどう処理するかではなく、そもそもごみを生み出さないようにしようという考え方です。

具体的には、ゴミを出さない生活スタイルを取る。流通分野では、カーシェアリングや、各種レンタルサービスなどで流通方法を変える。資源を浪費しない製品の生産方法などが挙げられます。 また、自治体や企業がゴミの出し方を工夫するなどして、「ゼロウェイスト」を目指す事例も増えてきています。

世界のプラスチックゴミの現状

リサイクル ゴミが溢れる様子

日々の生活スタイルの中で、身につきつつあるのが、ペットボトル、食品トレーなどのプラスチックごみの回収です。当然、回収されたものは、地球の為にモノからモノへ、リサイクルされているものだと思いますよね?

しかし、現状はそのほとんどはイメージするような「リサイクル」はされていないようです。 モノからモノへ生まれ変わる「マテリアルリサイクル」は回収されたプラスチックの8%ほどにとどまり、約半分は焼却処分され、その「熱」が利用されることをリサイクルと呼んでいるのです。当然この時に排出されるCO2は減るどころか、大気汚染をさらに加速させています。

さらに、日本はプラスチックゴミをアジア諸国へ輸出し、受け入れた国の深刻な環境破壊や大気汚染の原因にまでなっています。多くのプラスチックゴミが行き場を無くしているのが現状です。

このように、リサイクルでは、地球温暖化や、環境問題を解決するにはほど遠いのです。リサイクルをする前に、そもそも、ゴミを出さない事の方が、地球温暖化や、環境問題を解決する為の一歩になるのです。

世界のゼロウェイスト

ゼロウェイストを目指す国や地方公共団体が増えてきています。

ブータンでは毎月2日に「ゼロウェイスト・アワー」を制定。2030年までに廃棄物ゼロ社会を目指します。 スコットランドは、飲料ボトルにデポジットを導入。 ニューヨークは、公園やファーマーズマーケット会場など、ニューヨークの100箇所以上にコンポスター(堆肥化を行う容器)が設置され、肉や魚意外のさまざまな生ごみを回収し、堆肥化され、地域の都市農業やガーデニングに利用されています。

また、日本でも、徳島県ではゴミステーション複合施設「WHY」のオープンや 各地の祭りで、「ゴミゼロ大作戦」と称してリユース食器が導入されたりと、徐々にゼロウェイストの流れが広まっています。

企業・ショップの取り組み

ゼロウェイストを目指すショップ

ゼロウウェイスト先進国ドイツでは、オンラインで量り売り商材を注文し、宅配してもらうサービスが広がっています。 デポジットガラス容器や、紙袋、布袋であらかじめ決められた量のサイズを指定して購入、容器は繰り返し使用してリピートする仕組みです。

また、日本でも包装や商品にプラスチックを使用しないゼロウェイストなショップは徐々に増えてきています。 このようなショップを使用し、無理のないゼロウェイストでサステナブルな暮らしを目指したいですね。

私たちができる身近なこと

何より、大切なことは、「ゴミを無くす生活スタイルは辛いもの」という先入観をまず無くすこととではないでしょうか? ゼロウェイスト活動を「楽しい」「特である」というプラスな考え方に変えるために、ゼロウェイストに貢献することで、ポイントをもらえたり、割引、特典などが得られる工夫を取り入れて、自分に対してもプラスになるゼロウェイスト活動を目指したいですね。

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